土居です。
東京に恋したぼくは、辞めずに踏みとどまった高3の冬、そのシルエットにやられてしまい、振り返って微笑み返すだけで香る茶髪のポニーテールが身体ごとぼくをゆさぶるひとつ上のヤンキーな先輩にも恋してしまっていました。
ぼくの卒業式についてきてくれたあの、陽の当たるアスファルトと、受験のため東京で踏みしめたあの喧騒のアスファルト。
日大、法政、駒沢、東洋・・・・全校不合格。
今回は、衝撃的な場面が音を立てて崩れ堕ち、もう二度と戻れないところまできた彼女のマンションでの「邪な場面」が、まるで嘘のように闘志に代わるお話。
こ、怖いわ・・・・
そんなわけで大学を全部落ちた理由・・・・
原因は「問題自体がよくわからなかった」のでした。
???
つまり受験問題の設問が、どんな答えを要求しているのか、いまひとつ理解に苦しむ場面が多すぎたのです。
ば、バカ・・・・
ゆえに答えが導き出せないため①~⑤のうち正しい答えをひとつ選べ、という形式に頼りながら、ひたすら落下専用のエレベーターに身を任せるがごとく、その状態を周りに悟られないよう冷静に丁寧にマークシートとやらを塗りつぶすことに力を出し切ったのです。
だから、東京から地元に戻り、落ち込んだというよりは、「なんだったんだあれは?」というひどい感触を他人には言えずにくすぶっていました。
進むか、引くか・・・・・
しょせん音楽でプロ・デビューするなんて・・・というビビりも入り、現状に、この土地に嫌気がさして東京にいけば何とかなる、と受験を軽く考え、そのくせ都会への憧れは増すばかり。
「オレ、二番嫌い。一番にならなきゃ」(「成り上がり」 矢沢永吉)
そう、やってやろうじゃないか。
バカ卒業だ。
一番になる。
アメリカにも、行く。
(おかげさまで現在沖縄で8歳になった息子には「英語を話せると世界中の人と話せる」と伝えています。サッカー選手になったら世界中に行くでしょ! 楽しいよと伝えています。)
そう思いながら新築されたばかりの名古屋駅裏の代々木ゼミナールの向かいの早稲田予備校名古屋校(いまは結婚式場?)に入学手続きをした
(父さん母さんお金を出してくれてありがとう、いまは素直に言えます)
その足で黒川というところに一人で住んでいる恋人(気取りだった?)のもとへ・・・
平日の、昼下がり。木漏れ日も笑顔が眩しい。
ベルを何度押しても出てこない。新聞がまだ扉に刺さったまま(⇐このへんが時代を感じさせます・笑)で人の気配がする。
すっぴんで出てきたのは何分してからだろう。
縦長の部屋の奥のベッドの上には・・・・
「てめえこの野郎!!」
「なんだてっめえはこのクソガキ!!」・・・・
いまなら、笑えます。
若かったです。
ただ、ひとつ。ほんとうに決めたのはお金持ちになること。有名になること。
彼女はぼくじゃなくて年上の彼を選んだ理由
「だってクレスタ乗ってるし、お金あるし、あんた身分も何もないでしょう」
そう、車もバイクも、地位も名声も身分も、お金も、ない。
みてろこの野郎。
驚くほど彼女に対して感情はなく、自分の1年後や何年後かのサクセスをこの瞬間に描くことができたんです。
死ぬほど勉強して何でも可能な世界を手に入れる大きなきっかけになったんです・・・・
次回は、受験シーズン到来の現在(いま)
受験生やお子さんにためになるお話をしたいと思います!!つづく
(4年前の今(11月)頃です。天気のいい日は海にどっぼ~ん。子どもの着替えを車中に常備するようになりました。「わんぱくでもいい。たくましく育ってほしい」⇐古いCM・・・・わかる人~~~)
「おめでとう」「ありがとう」・・・
あの人へ、想いを刻む贈り物
よろしければホームページもご覧ください。。m(__)m
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